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T.Ueda

電子機器と昭和歌謡を愛する理系大学生

Android10搭載で夢が拡がるけど努力が必要なE-inkタブレット BOOX Note Air

日付:2021/05/13

もくじ

1:鉛筆派 シャーペン飛ばして E-ink

Onyx BOOX Air 全体像+スタイラスペン

 はい、いきなり一句詠んでしまいましたが今回は電子ペーパーを搭載したAndroidタブレット「Onyx BOOX Air 」をChinaから輸入したので特徴を軽く紹介し、実際の使用感を紹介します。遠隔授業によりPDF文章を読む時間がかなり増加しているので、目に優しい電子ペーパータブレットを探してこれに行きついた次第です。

 他にも電子ペーパーを搭載されたタブレットは何種類かありますが(そんなに多くはない)、その中からこれを選んだ最大の理由は

Android10搭載で汎用性が高い(Google Playストアも使える)

 という点です。例えばSonyのDPT-RP1はPDF専用ですし、SHARPのWG-S50はあくまでメモ帳となっていて汎用性に欠けます。その点、このタブレットなら自分でアプリを追加することで対応できます。しかも、BluetoothやWi-Fiも搭載していて周辺機器と接続できます。この辺の使い勝手については後述します。

2:外観はオサレ

全体

 中国のBOOX International(文石信息科技有限公司)が販売するこのタブレット。外観は「左のベゼルが広いタブレット」って感じです。左のベゼルが太いおかげで手で持ちやすくなっています。また、横向きで立てたときもちょうどいい高さになってくれるのでベゼルは必ずしも邪魔者ではないです。

BOOX Air 背面

 外装はアルミのようで高級感があります。ただし、その影響か重量は420gと「Air」というほど軽くはなく、片手で持ち続けるとしんどいです。深い青色にオレンジ色のアクセントカラーで全体がまとまっており、かなり好印象です。ちゃんと技適もあって、総務省HPで検索するとちゃんと表示されます。

IO類 電源スイッチとUSb type-C

 I/Oは電源スイッチとUSB type-Cのみとなっており、割り切った感じになっています。ちなみに、type-CポートはOTGとアナログ⁄ディジタルオーディオ出力にも対応しているようです。また、マニュアルにも記載されていませんが電源スイッチには極小サイズの電源ランプがあります。

タッチペン 全体

 スタイラスペンはプラスティック製のやや安っぽいものが付属しています。ボタンは付いておらず、ひっくり返すと消しゴムといった機能もないです。可もなく不可もなく、といった印象。Wacomスタイラスペンが使えるとか使えないとか…。この辺の情報が少ないのが中華タブレットの欠点です。

タッチペン チップ

 3か月近く、ほぼ毎日使用した結果、ペン先はやや摩耗しました。購入時点では交換用チップはなかったのですが、現在は販売されている ようです。消耗品なので同時に購入したほうが良さそうです。ペン先5個で2500円と安くはないですが…

 [追記]その後も更に使用を続けた結果、ペン先が崩壊したので互換性のあるペンに交換しました。消しゴム機能があり付属のものよりもかなり使いやすいのでおススメです。

ステッドラー ノリスデジタルジャンボ ペン先

鉛筆?いいえ、スタイラスです。

見た目も使用感も鉛筆、ひっくり返せば消しゴム[ノリスデジタルジャンボ+BOOX Note air]

スタイラス 吸着

 ちなみに、スタイラスペンは磁石で本体に引っ付きます。また、付属の専用ケースはこんな感じで自立させられます。

3:ケースもオシャレだけど利便性は…

カバー ロゴ

 ブックシェルフ型ケースも布製で質感が良く、BOOXのロゴにはメッキが施されています。

ケース 粘着マット固定

 ただし、タブレットと粘着テープで固定という点がちょっとイマイチです。

ケース 粘着マット 劣化

 また、カバーのフタに磁石による固定機能はなく、こちらにも粘着マットが付いています。ここに粘着マットがあると折り返して机に置くと机にひっつくうえ、半月でボロボロになるのでこれは設計ミスと言わざるを得ない感じです。ちなみに、フタの開閉検知機能が付いていて、フタの開閉と電源が連動します(オフにもできる)。

ケース 粘着マット 劣化

 [追記]3か月後には粘着力0になりました。

外箱

 ちなみに、中国あるあるですが公式サイトで購入すると専用ケースも保護フィルムも付いてきます。また、充電器は付属しませんが太くて扱いづらいUSB-Cケーブルは付属します。元々保護フィルムが同封されているのでフィルムが2枚。しかも箱にもこだわっているので開封すると食卓が箱だらけ。

梱包 総重量

 しかも、梱包総重量はなんと1.5kg。まあ送料無料なのでいいんですがちょっと箱にこだわりすぎでは…

4:実際の使用例

全体

 という訳で、ここからは具体的な使用感を紹介していきます。ロック画面のプリセット画像が何となくオシャレなので、普段はダイソーで買ったタブレットスタンドに立てて殺伐とした男子大学生の部屋を少しでも中和しようとしています。電子ペーパーは表示の書き換え時のみ電力を消費するのでスリープ時も常時表示が可能です。

タブレットスタンドとUSB L字ケーブル

 ちなみに、このダイソーのタブレットスタンドと同じくダイソーのL字型USB-Cケーブルは相性抜群です。こんな感じで横置きした時に充電ポートが干渉しません。

アプリ一覧

 まずはその日に使う資料をタブレットにダウンロードします。データの同期は、OneDrive自動同期ソフトウェアのOneSyncを使用しています。PCで講義資料をダウンロードしてOneDriveに保存→勝手にタブレットに同期されるという流れで、データの管理はPCで行えるので便利です。これもAndroidアプリが使えるからこそなせる業。てか、電子ペーパーで見るWordロゴ、なんか味があるな…

純正リーダーアプリ

 純正リーダーアプリは、PDF以外もwordやpowerpointも開けるようです。結構万能です。ファイルにサクッとコメントを書き込めるのも便利です。 また、書き込んだ内容をPDFに埋め込むこともできるので、

課題ファイルに解答書き込み→埋め込み保存→OneDriveへ自動同期→PCでそのファイルを提出

 という使い方もできます。今までは印刷して書き込み、それをスキャンしていたので効率化できました。

純正ノートアプリ

 純正ノートアプリは直線や四角、文字入力機能やPDF出力機能と必要な機能が一通り揃っている感じです。また、レイヤー機能があり、ノート罫線を表示できるのも便利です。個人的には電子ノートは何より消しカスが出ないのが最高。後、直線機能は分数を書くときに何気に重宝します。

純正ノートアプリ アップデート後

 さらに、最近のファームウェアアップデートにより線種に矢印や点線が追加されてグラフの描画が非常に便利になりました。それ以外にもノートのテンプレートが増えたり、メモリリーク気味なのが修正されたりと意欲的にアップデートがされているのが高評価です。この辺は中国企業のやる気を感じます。

 手書きの追従性も十分です。また、静電容量タッチを無効化できるので確実にパームをリジェクトできます(手が付いても反応しない)

画面分割機能

 ちなみに、ファームウェアアップデートで画面分割ができるようになったため左に資料、右にノートという使い方も可能です。ただし、この場合はもう一回り大きいBOOX Maxシリーズが欲しくなります。高いけど…

 そして、分からないことがあったらサクッとネットで検索。ブラウザも好みのものを入れられます。純正ブラウザでも問題ないとは思いますが、私はOperaを入れました。メモリーが3GBとやや少ないのでOperaがおすすめです(Chromeは重い)。ブラウザのレスポンスを動画にしました。CPUがスナドラ600番台なのでちょっと遅れる感じはありますが普通に使えます。E-inkはスクロールに弱いですが、意外とスクロールもいけます。そして何より残像が少ないです。昔のE-inkって残像がひどかったイメージがありますが、このディスプレイはリフレッシュを意識せず使えるレベルに達しています。そして、かなり高コントラストで快適です。色温度調整機能付きバックライトを搭載していますが、バックライトなしでも結構いけます。モノクロ表示であることは、階調グレー表示ができるので思っていたほど欠点にはならないです。

 文字入力には手書き入力が便利ですが、純正アプリ意外だとこんな感じで追従性が悪いです。これは設計が悪いわけではなくE-inkの特殊なリフレッシュ動作によるものだと思います。なので純正以外の手書きアプリはほぼ使えないですが、純正アプリで必要十分だとは思います。この辺はAndroid搭載の欠点ですかね。バッテリーはwi-fiオンだとそんなに持たないですが、wi-fiを切れば圧倒的に長持ちします。スリープ後指定時間が経過したらwi-fiをオフにするよう設定できるので、30分くらいに設定するのがいいと思います。

5:便利だがクセ強め

 まあ、物自体は結構いい感じなのですがやはりクセは強めです。まず、説明書が貧弱かつ英語・中国語のみです。かなりの部分を手探りで使うことになるため万人にお勧めできるわけではないといった感じです。Playストアを使うためにGSF IDの登録が必要ですし、汎用性が高い分自分でどうにかしないといけない部分が多いです。ただし、UIは日本語化されているのでどうにかはなります。

公式ストア

 公式ストアで購入するのが一番安いとは思いますが、もちろん日本語ではないです。まあ、別に難しくはないですが。ただし、輸入になるので消費税と通関手数料が別途かかります。私の場合は消費税3000円+手数料1100円の合計4100円が着払いでかかりました。更に、DHLから「E-ink tabletって何ですか?」という電話がかかってきました。この辺が輸入の場合は面倒です。ちなみに、最近Amazonでも取り扱いが始まったみたいなのでサクッと買いたいならこっちのほうがいいと思います。

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6:まとめ

  • Android搭載の汎用性は最高
  • 電子ペーパー特有のクセは結構解消されている
  • ソフトウェア周りに大きな不満はない
  • 説明書が貧弱
  • 自宅使用なら、予算が許せば大きいモデルのほうが良さそう(BOOX MAXも欲しい…)

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