Brave Rewardsに登録して仕組みを確認してみた

 結構前から大手サイトでもちょくちょく紹介されている、プライバシーを重視していることを売りにしたブラウザBrave。ユーザーのプライバシーを守るために広告によるユーザーのトラッキングをブロックすること、及び広告ブロッカーが標準搭載されていることが特徴となっています。

 しかし、広告をブロックしてしまうと運営者の収入が減少してしまうという問題があります。そこで、BraveではBrave Rewardsという、新しい収益化の仕組みがあります。簡単に説明すると、Webサイトを閲覧→ポイントが貯まる→応援したいクリエイターに寄贈という流れで、特定のクリエイターを支援できるという仕組みとなっています。

 この仕組みはサブスクライバーが重要な昨今のマーケティング事情にもぴったりだし、何より最近の広告は流石にウザいやつが多すぎるということで、最近やっとサーバー維持費を稼げるようになった弱小アフィリエイターとしてクリエイター側に登録してみることに。登録はメールアドレスを入力して認証するところから始まるようです。

 メールアドレスを送信すると確認用メールが送られてくるのでリンクをクリックし、認証が成功すると登録完了です。「プライバシー重視」を謳うだけあってメールアドレス以外の情報登録は一切必要ありません。

 パスワードの設定すらなく、ログインする際はメールアドレスを入力し、送られてきたメールのリンクをクリックすれば認証完了という、なかなか便利な仕組みです。ただし、全体的にサーバーがもっさりなのが心配です。

 Brave Rewardsが使えるサービスは、WebサイトのみではなくYoutubeチャンネルやTwitterにも対応しているようです。筆者は「動画を作るのがあまりにも大変」という理由でYoutubeはやっていないので、とりあえずWebサイトを登録していきます。

 Webサイトの認証はDNSレコードか認証用ファイルのアップロードかの２種類がありますが、認証用ファイルのほうが楽なのでこちらを選択。指定されたファイルを指定されたフォルダに入れてアップロードするだけですが、フォルダ名が「.well-known」という様にピリオドから始まっているため、やや工夫が必要です。

 一般的にピリオドから始まるフォルダをそのまま作ることはできないので、

1. ピリオドなしで「well-known」フォルダを作る
2. 中に認証用ファイルを入れる
3. 名前を「.well-known」に変更する

という手順を踏む必要があります。ピリオド付きに変更するとFTPソフト上でフォルダが消え去りますが問題ないです。これで正常に認証されれば連携は完了です。

 それ以外に設定すべきこととしては、報酬受け取り用口座の設定と、後述するチップ受付用バナーの設定といったところです。

 それでは、どのようにして広告ブロックと収益化を両立しているのかを確認していきましょう。Webぺージの登録が完了した後に当該WebページにBraveブラウザでアクセスすると、アドレスバー右端にあるアイコンにチェックマークが付きます。ここをクリックするとバナーが出現するので「チップを送る」をクリック。

 すると、先ほど設定したチップ受付用バナーが表示され、寄付金(BAT：ベーシックアテンショントークンという仮想通貨)を送ることができます。そして、ここから送付されたBATの7割がページ制作者に入ります。要するに「Brave Rewards」とはWebページにおける「投げ銭」機能です。

 というわけで0%のみなさん、ご寄付をお待ちしております。結局、まだまだChromeの天下が続きそうだからBrave Rewardsの波も来ないだろうというのが本音です。それと「Basic Attention Token」って名前、長すぎだろ。

 その後、「どうせ収益なんて発生しないだろう」と放置していたところ、まさかの収益発生。その総額は0.48BAT、現時点で40円相当です。寄付は最低1BATからなのでこれはパブリッシャー広告の試験的配信による収益だと思われますが、収益の明細を確認できないので詳細は不明です。明細くらい確認できるようにしてほしいものです。