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昭和歌謡好き大学生の雑記
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T.Ueda

電子機器と昭和歌謡を愛する理系大学生

16:10しか勝たん:EIZO EV2485

日付:2022/02/19

1:縦にちょっと長い恩恵

はい、タイトルでいきなりふざけてしまいましたが今回はEIZOの16:10ディスプレイEV2485 を導入したので軽くレビューしつつ、16:10モニターをおすすめする理由を語っていこうと思います。

EV2336

 PCディスプレイは一般的にアスペクト比(縦横比…というか順序を考えれば「横縦比」)が16:9のものが一般的で、筆者がもともと使っていたEIZO EV2336も16:9。

EV2485

 しかし、今回導入したEV2485は16:10、つまり縦にちょっと長いわけです。で、筆者は業界標準から外れたこの「縦にちょっと長い」ディスプレイが最高だと考えています。

wordでの作業

 というのも、Windowsで作業しているときって大抵上にはリボン・下にはタスクバーがあり、上下方向の作業領域が狭くなりがちです。もちろんタスクバーやリボンを自動的に隠せば広くはなりますが、16:10のディスプレイなら縦方向に少し長いので初めから作業領域を広く確保することができます

PowerPointでの作業

 「いや、でもYouTubeの動画とかパワポのスライドとか、大抵のものは16:9なんだから16:9のほうがいいんじゃね?」と思う人もいるかもしれませんが、例えばYouTubeを全画面再生するとシークバーが画面にかぶらなくて便利ですし、パワポで16:9のスライドを編集するときもこんな感じでいい感じに収まってくれます

 それ以外にも、昔のテレビ映像(4:3の映像)を見ることが多い昭和歌謡オタクとしても16:10ディスプレイは有用です。16:9に4:3の映像を表示すると左右にかなり余白ができて映像が小さくなってしまいますが、16:10ディスプレイなら4:3の映像もより大きく表示できるので、昭和歌謡オタクの皆さんもぜひ16:10モニターを買いましょう(流石に4:3のディスプレイは汎用性がなさすぎる)。

VLC クロップ設定

 ちなみに、VLCで4:3映像を余白なく表示する方法については筆者が「推し」をより高画質で見る方法について語るこちらの記事をご覧ください。

2:EIZOの利点は「ダサい」こと?

 そんな感じで16:10ディスプレイを選ぶわけについて長々と語りましたが、ここからはなぜ筆者が2世代連続でEIZOを選んだのかを語っていきます。

スタンド

 まず、EIZOの利点一つ目。それはカッコよくないことです。最近の海外メーカーのディスプレイは高級機種になるとたいていメタリックな筐体でオシャレなデザインになっています。しかし、EIZOはかなり高価格でありながらマット仕上げであまり主張しないデザインとなっており、筆者の殺風景な部屋に溶け込みます。特に白が選べるのはうれしい。

リアパネル

 まあ、最近の機種はこんな感じでリアに金属パネルでできたロゴが入れられていてちょっとは「カッコつけよう」としている感じがありますが、いかんせんスタンドが絶妙にダサいです。しかしながら、この多段式になっている「ダサいスタンド」のおかげで高さ調整ができるのにスタンドの棒が上に飛び出さない仕様になっており、見た目よりも機能性を重視している感じがあるのがいかにもEIZOっぽくてイイです。

オートカラーモード

 さらに、筆者がEIZOのモニターで便利だと感じているのは付属のソフトウェアのオートカラーモードです。これは使用しているソフトウェアによって自動でカラーモードを切り替える機能で、例えば普段は目に優しい「Paper」モード、動画再生ソフト使用時は「Movie」モード、画像編集ソフト使用時は「sRGBモード」といった具合に自動切換えができます。これがめっちゃ便利なんですよね。

ケーブル

 ただ、前モデルはDDC/CI(ディスプレイケーブルで制御信号も送るやつ)対応だったので電源ケーブルとDPケーブルの2本だけでよかったんですが、デスクトップPCなどのDP Altモード非対応PCでこのソフトウェアを使う場合はUSBケーブルもつながないといけないのはちょっと不便です。あと、正直なところソフトウェアの使い勝手は悪いです。

 それ以外にも、EIZOは

  • 付属スタンドの調整が有能で、高さ・回転・チルト・スイベル全てに対応、しかも調整範囲が広い
  • 明るさセンサー搭載機種が多い
  • 多くの機種がフリッカーフリー200段階の明るさ調整で目に優しい

と、高いだけあるという感じがします。

3:フレームレスの功罪

 で、ようやくEV2485の具体的な使い勝手についてまとめていきます。まず、EIZOの16:10モニターは(現行では)EV2485EV2495の2種類がありますが、EV2495は有線LANアダプタ機能やデイジーチェーン機能とかいう「ガチオフィス」でしか使わない機能が搭載されているだけなのでほぼEV2485一択です。それ以外にも「4K」とか「ウルトラワイド」とか、ちょっと気になるモデルもありますが正直なところ普通の机に27型以上のモニターは大きすぎると思うので却下。

EIZO FlexScan EV2485-BK (24.1型/1920×1200/フレームレスモニター/アンチグレアIPS/疲れ目軽減/ブラック)

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ポート

 EV2485は昨年9月発売のかなり新しいモデルということもあってフレームレス+USB Type-C対応の、かなり「流行に乗ったディスプレイ」です。USB Type-CポートはDP Altモードはもちろん70W給電にも対応しているので、ケーブル一本で給電+映像出力を実現できます。残念ながらデスクトップPCはDP Altモード非対応なので先述したようにケーブルが3本必要ですが…

USB DSポート

 また、USBダウンストリームポートが下部に1ポート+サイドに3ポートもついており、すべてUSB3.1 Gen1なのでキーボードやwebカメラ、外部ストレージもまとめて接続できます。特にUSBがサイドについているのは便利です。

ベゼル

 そして、何より目を引くのはEIZOらしからぬ(失礼)フレームレスデザイン

センサー

 下部ベゼルもかなり細く、EV2336と比べると圧倒的にオシャレです。しかも、ここまでフレームが細いのにEIZOの特徴である明るさセンサーはしっかり搭載しており、さらにスピーカーの前面配置まで実現しています。明るさセンサーはEV2336ではイマイチでしたが、EV2485では結構いい感じに昼夜の明るさの変化に合わせてくれます。これも高くてもEIZOを選んじゃう理由の一つです。

OSDボタン

 ただ、正直なところ使い勝手はフレームがあるほうが圧倒的にいいです。たとえば、OSDボタンはEV2336では物理ボタンだったのに対してEV2485ではタッチスイッチで、しかも一度タッチしないと何のボタンなのかはわからない(電源ボタン以外表記がない)ので操作性はかなり悪化しました。あと、EIZOといえばスタンドの調整が有能なことが特徴ですが、フレームレスだとフレームを掴んで調整できないのも結構不便です。この辺はEIZO以外でも同じだと思うので、見た目を取るか利便性を取るか、難しい問題です。

結論

  • 16:10は万能
  • EIZOは、ええぞ~

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