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昭和歌謡好き大学生の雑記
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T.Ueda

電子機器と昭和歌謡を愛する理系大学生

4000円台でもガススプリング内蔵のモニターアームでQOLは向上するか

日付:2022/11/14

1:スタンド派、モニターアームを買う。

 筆者は「モニター本体とスタンドの一体感が好きだから」という理由で今まではスタンドが優秀なEIZOのディスプレイを付属スタンドで使ってきたのですが、大学でモニターアームを見て以来「アームもいいな、でも高いしな~」と思っていました。

 そんな折に4000円台と低価格ながらガススプリング内蔵で本格的なディスプレイを発見。しかもよくわからんメーカーではなくGREENHOUSEブランドということで早速購入。ガススプリング式ディスプレイアームは1万円を超えるものがほとんどですが、果たしてこの価格で大丈夫なのか、あと数多のレビュワーが絶賛するほどディスプレイアームは便利なのかを検証していきます。

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2:「5万の板」との孤独な格闘

付属パーツ

 使い勝手や質感をレビューする前に、何はともあれ取り付けます。パーツはアームとベース・クランプの3つ、あとはネジ類。

付属工具

 ネジ類が入った袋には「よくあるショボいレンチ」も入っていましたが筆者はもちろんTONEの工具で組み立てました。

設置状態

 組み立ての手順自体はさほど複雑ではなく、3つのパーツを組み合わせて机に設置し、4本のネジでディスプレイを固定するだけ。

クランプ式固定

 机への固定はクランプ式なので簡単。クランプの位置は二段階に調整できるので厚みのある机にも固定できます(厚さは10mm~80mmに対応)。

VESAマウントによる固定

 ディスプレイの固定もVESA規格という規格なので当然ながら調整不要でピッタリです。

ガススプリングの調整

 あとはガススプリングの調整ネジを回してディスプレイの重量とスプリングの強度を釣り合わせるだけ、楽々設置できました…と言いたいところですが重いうえにフチなしで持ちづらいディスプレイ(5万円)を一人で取り付けるのはかなり大変でした、EIZOのディスプレイを傷つけたら最悪ですし。

3:ディスプレイアームのある暮らし

 そんなこんなで調整を含めれば1時間くらいかかりましたが、これで晴れて筆者も「ディスプレイアームのある暮らし」を手に入れることができました。かなり低価格な製品だったので心配でしたが、半月ほど使った印象としては「普通に使える」という感じです。というわけでまずはこのディスプレイアームを導入してよかったことをまとめます。

3-1:ディスプレイ周りがスッキリする

奥行の比較

 やはりディスプレイアーム導入の最大のメリットと言えるのが机上スペースが広くなることです。スタンドだと特に奥行方向にかなり場所を取りますが、アームならディスプレイ前方への張り出しはゼロ。これなら奥行が短いテーブルでもディスプレイが近くなりすぎないので非常に便利。

正面から

 ディスプレイが机から浮いた状態になるので、ディスプレイ下のスペースも利用できます。あと「浮いてる感」があって視覚的にもいい。肉眼だと右側にアームがちょっと見えちゃうのが残念ですが。

ケーブルクリップによる配線固定

 また、ケーブルクリップがあらかじめ2つ付いているため正面から見たときにケーブルが見えないようにできるのも高評価。これによって更に「浮いてる感(?)」を高めることができます。ちなみに、筆者はアームから先の配線はテーブル下を通すことでモニター周りの視界から一切のケーブルを排除することに成功しました。

3-2:ディスプレイの可動域が広くなる

4軸アーム

 筆者は調整機能が充実しているEIZOのスタンドを使ってきたわけですが、それと比較してもやはりモニターアームは可動域が広くて便利です。このスタンドはよくある「4軸タイプ」で、上下・左右・回転・チルトに加えてスタンドでは不可能な前後移動も可能

90度回転位置

 このおかげで、机の中央に取り付けていてもこんな風に90度回転させて机の端までモニターを移動させることが可能。さすがに「片手でラクラク」とはいきませんが特にネジを緩めたりすることなく簡単にこの形まで変形できます。「いや、そんな位置にモニターを設置してどうするんだよ」って?

食卓方向

 こうすればディスプレイが食卓を向くのでテレビ的に使えてめっちゃ便利なんですよね。筆者はPCデスク周りが汚れるのが嫌なので食卓とPCデスクを明確に分けているのですが、これで快適に飯を食いながら動画を視聴できます。まあ何が言いたかったのかというと筆者のような訳わからんディスプレイの運用にも対応できる自由度があるというわけです。

3ー3:「白」

 最後に、この製品特有の利点について。それは白色がラインナップされていることです。低価格帯のディスプレイアームは黒色が多い中、こいつは白があるので白色のEIZO製品にもピッタリです。

黒もありますがやたら入手性は悪い模様。

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4:「4000円なり」の部分

 というわけで、このディスプレイアームは低価格ながら致命的な欠点はなく便利なのですが、やはり価格を感じる部分もあります。

表面処理

 まずは質感。正直なところ、質感は「及第点」といった感じであまりよくはないです。さっき「白なのがいい」みたいなことを言いましたが塗装は完全な白ではなくくすんだ白アイボリーに近い印象で、ディスプレイの色と比べると割と差があります。

裏面

 見えないからいいですが裏側は塗料が飛び散っていてきれいじゃない。

ベース部分

 次に最も心配だった安定性ですが、これについても「及第点」といった印象。ベース部分は高級品に比べればかなり小さいですがネジをしっかり締めれば問題ないです。キーボードを叩くと若干揺れますが、これはおそらく筆者が使っている安物の机が主な原因かと思われます。

アームを折りたたんだ状態

 ただし、アームの剛性にはやや難があるようで、こんな感じでアームを折りたたんでいる状態では問題ないのですが…

アームを伸ばした状態

 この状態からこんな風にアームを伸ばしてゆくにつれてアームがたわむことによりディスプレイに傾きが生じてしまうようです。

ディスプレイ 傾き

 アームを折りたたんだ状態で水平を合わせ、そのままアームを伸ばすとこんな感じでディスプレイに傾きが生じるので都度補正する必要があります。ただし、自重や振動で勝手に位置がずれるということはないので頻繁に動かさないならば問題ない印象。結論としては相当頻繁に動かさない限りは十分使えるといった感じでしょうか。

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