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昭和歌謡好き大学生の雑記
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T.Ueda

電子機器と昭和歌謡を愛する理系大学生

PDF-Xchange Editorで快適なPDF生活

日付:2022/02/06

1:閲覧は簡単、編集は大変

 無料でビューワーが配布されており、文章配布の業界標準としてあらゆるところで用いられているPDF。筆者も特にオンライン授業となってからは講義資料は全てPDFとなったため、毎日PDFを扱っています。しかし、PDFってAdobe Acrobat Readerだとちょっとした文字の修正や追加さえもできないのでめちゃくちゃ不便です。「ここにメモを取りたい」とか「ちょっとした誤字を直したい」という際にめっちゃイラっとします。

 しかし、有料のPDF編集ソフトならPDFの直接編集が可能Word感覚でPDFを扱える、ということで今更ながら有料PDFソフトを買うことに。PDF編集ソフトといえば

  • Adobe純正の「Acrobat DC」
  • ジャストシステム「JUST PDF」
  • ソースネクスト「いきなりPDF」

なんかが有名ですが、

  • 「Acrobat DC」は純正だけどAdobeお得意のサブスクリプション契約しかないというゴミ仕様+そんなに使いやすそうじゃない
  • 「JUST PDF」は官公庁御用達な感じで高い(1万円以上)

ということで却下。

パッケージ
具体的に「どこが」とは言わないけど、懐かしいですね…

 また、筆者は小学生の時に初代いきなりPDFを購入しており(PDF編集ができないSTANDARD版…というかどんな小学生だったんだ、俺は)、これを5千円程度で最新版の最上位エディションまでアップグレードできることがわかったので早速アップグレードライセンスを購入。「こんなに古いバージョンまでアップグレードさせてくれるのはさすがソースネクストだな」と感じでいたのですが…

いきなりPDF UI
全体的にごちゃっとしており、一昔前のWordって感じのUI
  • UIが古臭く、全体的に使いづらい
  • なんか文字の向きがおかしくなることがある
  • OCRをかけたり、ファイル形式をWord等に変換したりする際に一度画像に変換するという謎仕様のせいで元のレイアウトや文字の情報が全て失われる

等々、とにかく使いづらい・使えないといった印象だったので早々にあきらめてサブPC用に格下げ。

2:「体験版あり」はありがたい

tracker-software HP

 次に目を付けたのはカナダのソフトウェア開発会社がリリースしているPDF-Xchange Editor。これは海外製のソフトウェアで、日本での知名度はそんなに高くないですがこんな感じで結構よさそう。

  • ちゃんと日本語対応
  • 公式ページで体験版がダウンロードできる(いきなりPDFやJUST PDFはない)
  • 実売6千円程度で他よりちょっと安い(いきなりPDF COMPLETEは8900円)

何より体験版がある(正確には機能限定版)のはありがたい。これで一通りの機能を確認し、かなり使いやすそうだったので早速ライセンスを購入することに。ライセンスは公式HPでも購入できますが、海外通販になりますしなにより日本で1ライセンスだけ買うのであればパッケージ版を買うほうが安かったのでパッケージ版を買いました。ちなみに、ライセンス形態は「アップデート期限付き」で、期限終了後もアップデートしなければずっと使い続けることができます。

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3:PDF編集ソフトのある暮らし

PDF-Xchange Editor UI

 PDF-Xchange EditorのUIは、いきなりPDFと似た「Wordっぽい」デザインですが全体的に洗練されており、こっちのほうが圧倒的に使いやすかったです。

PDF-Xchange Editor タブのカスタマイズ

 いきなりPDFではできなかったタブのカスタマイズが可能なので自分がよく使う機能だけを表示したり、オリジナルのタブを作ったりできます。

PDF直接編集機能 文字の追加

 PDF直接編集機能は編集・追加・選択の3つに分かれており、これがめっちゃ便利です。例えば、「追加」モードにすれば既存のオブジェクトを選択しないので自分の思い通りの位置に文字や図形を追加できます。

分割表示機能

 分割表示も自由自在で作業が捗ります。

いきなりPDF フォント選択画面
「20年前かよ」って言いたくなるようなフォント選択画面

 ちなみに、いきなりPDFでは分かれていなかったので文字を追加しようとして下にあるオブジェクトを選択してしまうということが多発しました。そしてこのフォント選択画面UIの古臭さ、いかにも「日本企業」って感じです(もちろん使い勝手は最悪)。

直接編集機能 選択

 さらに、「編集」モードはテキスト・イメージ・シェープ(図形)のどれを選択するかを選ぶことができるので、複雑にオブジェクトが重なった文章でも目的のものを簡単に選択できます。例えば、こんな感じで文字の下にあるシェープだけを選ぶのも簡単。

OCR 設定

 また、word変換機能やOCR機能はいきなりPDFのように「全て画像ファイルに一度変換」することはなく、既存の情報を保ったまま変換できます。例えば、OCR機能では文字情報がないところだけ文字情報を追加するということが可能で、例えばこんな感じで画像中に含まれる文字を検索可能にできるので便利です。ただし、搭載されているOCRエンジンの性能はそれほどよくないのはちょっと残念(というか、いきなりPDFはPanasonic製の最強OCRエンジンが入っていて抜群の認識精度なのに謎仕様のせいで使い物にならない)。

 こんな感じでPDF-Xchange Editorは非常に使い勝手が良く、導入後の筆者のPDF生活はめっちゃ便利になりました。例えば

  • 講義資料に誤植があれば、その場でサクッと修正
  • 何かメモを取りたくなれば、講義資料に直接書き込み
  • なぜかスライドを画像データで渡してくるわけわからん教授の講義資料は、OCR解析をかけて検索可能に
  • 資料中の図形や画像だけを抜き出して再利用(もちろん著作権法の範囲内でね!)

という感じでとにかく自由になりました。正直、もっと早くに導入しておけばよかったと後悔するレベルで便利です。特にオンライン授業+講義資料はPDFという学生の皆さんは迷わず購入すべきです。

PDF-Xchange Editor マニュアル

 欠点といえばOCRが弱いことくらいですかね。海外製ソフトですが日本に代理店があり、全てちゃんとした日本語表記になっていますし日本語マニュアルも用意されています。筆者は使用していませんが電子署名機能暗号化機能もあるので業務用途でも十分使えそうです(「改正電子簿保存法」もあるしな~とか思いながら購入したんですが、実質立ち消えになりそう)。

結論

パッケージ
  • PDFで少しでもストレスを感じたことがある人はぜひ買おう
  • 日本のソフトウェア開発力が心配

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