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T.Ueda

電子機器と昭和歌謡を愛する理系大学生

メモリ2GBの世界は意外と普通だった:Lenovo Tab M10 HD

日付:2021/02/25

1:IT機器の「製品寿命」

 IT機器って、高価な割には製品寿命が短いですよね。特にAndroidデバイスってアップデートが2年程度で打ち切られるので、「買い替えサイクルは2年」なんて言われることもしばしば。じゃあ安いのでいいか、ということで実売2万円程度の低価格タブレットLenovo Tab M10 HD(2nd Gen)ZA6W0022JPを購入した結果、「意外と普通だった」というレビュー記事です。

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ハイライト

Lenovo Android アップデート期限

 筆者は電子機器の買い替えサイクルが長いほうなので、Androidバージョンを最重要項目に位置付けています。M10 HDは初めからAndroid10がインストールされているうえ、セキュリティアップデートが提供される期限が明記されており(2023年8月1日までで緊急セキュリティアップデートのみ)、ちゃんとアップデートしてくれそうな点が高評価です(それでも発売から約3年間は短い…)。なお、OSアップデートを気にするならiPadを買えという苦情は受け付けておりません

 M10 HD(2nd Gen)は、スペックの要点をまとめると

  • CPU:オクタコアだけどMediaTek
  • メインメモリ:LPDDR4Xだけど2GBしかない
  • ストレージ:32GBしかないけどmicroSDで増設可能
  • ディスプレイ:10.1型IPSだけど1280×800ドットしかない
  • コネクタ:Type-CだけどUSB2.0イヤホン端子がある
  • 無線関連:11ac Wi-Fi、Bluetooth5.0、GPS対応と一通り揃っている
  • カメラはイン・アウト両方あるけど性能はお察しください
  • 指紋認証や専用センサーによる顔認証はない

 いくらかスマホのスペックに興味のある方なら「あー、やっぱりね。」と言いたくなるような、2万円という価格から何となく推測できる感じのスペックとなっております。特に、メモリが2GBしかない点と、10.1型なのにFHD以下の解像度しかない点が非常に厳しそうですが、実際はどうなのか確認していきましょう。

2:天下のLenovo(ただし箱は汚い)

Lenovo Tab M10 外箱

 外箱はまあ普通です。ただし、天下のLenovoなのになんか汚れてました。外箱なので別に問題はありませんが(レビュワーって開封のところから紹介するけど別に外箱とかどうでもいいよね)。

Lenovo Tab M10 梱包状態

 そして、まさかの本体に製品名や特徴が書かれたシール直貼り。今回は人生で初めての保護フィルムなし運用を決定したので別にいいですがもし保護フィルムを購入していたらLenovoの評価が一気に下がったでしょう(このシールをはがす際にホコリや指紋がつく)。また、画面はテッカテカで指紋が目立ちます

Lenovo Tab M10 付属品

 付属品は充電器とUSB Type-A to Type-Cケーブル、SDカードトレイ取り出し用ピン、クイックマニュアル(なんかめっちゃ写真がブレてるけど面倒なのでそのまま)。

Lenovo Tab M10 充電器

 充電器は5V/2A出力のごく普通なものでした。充電時間は4.5時間と、やや長めなので本体側もPDやQCには対応していないと思います。バッテリー容量は5000mAh、使用時間は約10時間とのこと。全体的に普通です。

3:縦持ち想定のデザイン

Lenovo Tab M10 ボタン配置

 スイッチ類の配置はこんな感じ。フロントカメラや電源スイッチの位置関係から分かるように、どうやた縦持ち想定の設計のようです。もちろん横向きでも使用できますが、電源スイッチが押しづらいこと、及び横向き固定時にアプリによっては強制縦表示になって、終了後に横表示に自動復帰しないことがあるので横向きで運用する場合はちょっと不便です。

Lenovo Tab M10 上面ボタン類

 また、電源スイッチと音量スイッチが触った感触ではわからない点もやや不満です。せめて出っ張りでも付けてくれれば良かったんですが。
 ちなみに、左側にある切れ込みはmicroSDトレイで、simピンで取り出すタイプですが別に防水ではないです。

Lenovo Tab M10 スリープ復帰設定

 ただし、電源ボタンについては画面ダブルタップでスリープ復帰ができる機能が搭載されているのである程度はどうにかなります。

Lenovo Tab M10 裏面

 裏面は、認証情報がシールで貼られていてなんか安っぽいです。また、マット加工とかはされていないので裏面も指紋が目立ちます。そして誇らしげなDolbyロゴ(ドルビーアトモス搭載です)。

Lenovo Tab M10 背面カメラ

 何よりも、背面カメラがショボいくせに出っ張っているところがダサいです。カメラってやはり薄型化が難しいんですかね。

Lenovo Tab M10 左側面

 上面にはスピーカー(下部にもあってステレオ)と、もはや絶滅危惧種となったイヤホンジャックがあります。やっぱりイヤホンジャックは欲しいよね。そして、下側の出っ張りはカメラです。

4:メモリ2GBの世界は意外と普通。

Lenovo Tab M10 ブートスクリーン

 それでは早速、メモリ2GBの世界を確認すべく起動していきます。まず起動するとディスプレイに誇らしげに表示されるLenovoのロゴ。Sup〇emeを連想したことは内緒です。

Lenovo Tab M10 android10 easter egg

 OSは先ほど書いたようにほぼ最新のAndroid10。結論から言うと、初回起動時の 裏でアップデート処理が動きまくっている状態でも何らストレスを感じることなく使用できました。もちろん重いアプリを動かすのは厳しいでしょうが、ブラウザやZOOMアプリ、PDFビューワーなどを使った感じではメモリ2GBでも普通に使えるという印象でした。ZOOMの画面共有や、Googleマップの地図表示などそれなりに重そうな操作でももたつく感じはありませんでした。個人的にはもっときついと思っていたんですが、意外と大丈夫そう。

Lenovo Tab M10 ストレージ残量

 メモリ2GBでも意外と大丈夫な理由として、キャリア向け製品や日本メーカーの製品のようにプリインストールアプリが多くないという要素があると思います。筆者はキャリアスマホのプリインストールアプリを無理やり無効にしまくって使用していますが、このタブレットは「余計なもの」があまり入っていない、ほぼそのままなAndroidである点は高評価です。

Android10 システムナビゲーション設定

 また、このタブレットに限定した話ではありませんが、Android10に搭載されているジェスチャーナビゲーション機能は慣れるまではやや戸惑ったもののめちゃくちゃ便利でした。特に、このタブレットの場合10.1インチとやや小さいため、ジェスチャー機能を使うことでナビゲーションバーを排除でき、表示領域を拡大することができます。これはありがたい(後、以前は有機EL搭載機を使っていたんだけどナビゲーションバーのところが焼き付いたから有機ELの場合はなおさらこの機能が必須)。更に、これはLenovo独自らしいのですが生産性モードにすることでPCライクなタスク管理も可能。この生産性モードも非常に優秀でした。

Lenovo Tab M10 ディスプレイ

 解像度がFHD以下しかないディスプレイも懸念事項のひとつでしたが、別に普通でした。もちろん「超高精細・高画質!」なんてことはなく、ちょっと荒い感じはありますがPC画面を小型TVに映した時のように(今まさにその状態です…)、文字が読みづらいと感じることもありませんでした。「FHDは絶対に必要」と思っていたんですがそんなこともなかったです。

5:まとめ

 もちろん「2万円だし仕方ないか」と思うところもいくらかありましたが、全体として普通という印象でした。特別よくはないけど致命的な欠点もない感じで、非常に無難に仕上がっている印象です。もちろん「FPS系ゲームをやりたい」なんて人には全くもっておススメしませんが、ブラウザや地図、オンライン会議といった用途で、「とりあえず安くてちゃんとしていればいい」という場合にはかなりおススメです。実はiPadに心が傾いたことは内緒ですが

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