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昭和歌謡好き大学生の雑記
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T.Ueda

電子機器と昭和歌謡を愛する理系大学生

JVCのソーラーパネルが壊れたのでどうにかする

日付:2024/02/11

1:屋内使用なのに

 筆者は一軒家暮らしのころは屋根にソーラーパネルを乗っけて遊んでいたのですが、集合住宅生活になってからはそんなことはできなくなってしまったので、災害対策も兼ねてJVC/Jackeryのポータブルソーラーパネルを窓辺に立てかけていたのですが、導入から1年半くらい経ったある日に突然発電が停止しました。

JVCケンウッド BH-SP68-C ポータブルソーラーパネル

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 いちおうJVCに問い合わせてみましたが当然ながら修理は新品交換対応となるので、メーカー修理はあきらめて自分でどうにかすることに。症状としては突然発電が停止し、しかもしばらくするとまた動き始めるという、まさに「何もしてないのに壊れた」状態なので割と謎な感じでした。

BH-SP68-C 分解

 最初は「まあDC-DCコンバータが壊れてるだけだろ」と思い、コンバータを取り出してテストすることに。これがどうやらコンバータを取り付けた後にパネルを縫い付けているらしく、布を切断しないと分解できませんでした

BH-SP68-C DC-DCコンバータ

 そして、DC-DCコンバータ単体でテストしても問題なし。残るはパネルの故障になるわけですが、そうなるともうどうしようもない可能性が高いです。

2:パネルを指で押しまくる

BH-SP68-C 発電テスト

 というわけでパネルのテストを行いました。状況としては最初は発電するしばらくすると発電が止まるという感じだったので、大学から電力用抵抗器を拝借し、抵抗器を負荷として発電させながらDMMで電圧・電流の監視を行いました(DMMが1台しかないのでオシロを無理やりDMMにしてます)。この件について大学の教授に相談したら「別に短絡電流を測ればいいんだから抵抗はいらないじゃん」と言われて自分の無知さを思い知らされましたが…

BH-SP68-C パネル 診断

 すると、発電開始から5分くらい経過すると突然解放電圧が0Vとなる現象が見られたので、即座に負荷を取り外し、解放電圧を測定しながらソーラーパネルのいろんなところに圧力をかけてみると明らかに指で押すと発電が再開されるポイントを発見しました。

 このことから推測される故障原因はパネル内部配線の接触不良で、発電に伴って温度が上昇すると接着剤が緩くなって接触が悪くなるといった感じですかね。しかもネットで検索するとすぐ壊れたというレビューが散見されるので明らかに地雷製品です。JVC/Jackeryの名前で安心していましたが、中華メーカーのほうが安くて耐久性が高い気がします。

3:あまりに悲しい修理模様

 というわけで「パネル表面の1点に力を加え続ければ動作する」ということがわかったのですが、じゃあどうするか、クランプで挟むにしても大型のものじゃないと挟めないし、そんなものをつけて窓に立てかけたら窓が破壊されそうです。そこで手持ちの材料で必死にアイデアを絞り出した結果…

BH-SP68-C 修理

PPロープスプレー缶のフタで圧力をかけることにしました。絶対もっと賢いやり方があるとは思いますが、私の発想力ではこれが限界でした。というわけで、同様の症状に悩んでいる方はとりあえずパネルの色々な部分を指で押してみましょう